秋田でボクシング形式のディベートイベント「ボクシンク」-8人が舌戦

ボクシング形式のディベートイベント「ボクシンク」

ボクシング形式のディベートイベント「ボクシンク」

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 ボクシング形式のディベートイベント「ボクシンク」が2月11日、「菓子舗・榮太楼大町店」(秋田市大町2)で開催された。

参加者全員で「ボクシンク」ポーズ

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 身近なトピックをディベート形式で議論することで、問題の客観的・論理的な整理や新たな視点の発見を促すことを目的に、秋田市で社会活動などに取り組む武内伸文さんが企画した。「ディベートには格闘技のボクシング的要素がある」ことから、「僕」と「考える(=think)」を組み合わせた「ボクシンク」と名付けた。

 赤と青の両コーナーに分かれた参加者が30秒ずづつ発言の応酬を行い、観客の拍手の多さで勝者を決める「ボクシンク」。一つのテーマごとに1ラウンド5分・3ラウンド制を採用したほか、本物のゴングを使ったり、「参加者がエキサイトし過ぎないように(笑)」と発言前には必ずファイティングポーズを取ることを促したりするなどユニークなルールも考案。

 初開催で「R1(ラウンドワン)」となる今回のテーマは「中心市街地の将来」。今秋の撤退が決まった「イトーヨーカドー秋田店」(中通2)が入居するビルのテナントにふさわしいのは中央資本か地元資本か、県の遊休地「日赤病院跡地」(中通1)の再開発で中心街地のにぎわいは創出されるかなど、「まちづくり」に関するテーマを中心に、飛び入り参加者2人を含む8人の「選手」が公開ディベートに臨んだ。

 20~50代の男女約20人が観戦する中行われた当日、プロレスのテーマソングにのせて入場した各選手は、ゴングを合図に意見の応酬を繰り広げた。開始当初は、短い発言時間にとまどったり、ディベートにもかかわらず相手の意見に同調してしまったりする場面もあったが、ラウンドを重ねるごとに盛り上がりを見せた。

 「討論にはエンターテインメントの要素も必要。テーマはまちづくりにこだわるのではなく、市民が自由に発言できるイベントにしたい」と武内さん。「ディベートは、あくまでテーマごとに決められた立場を主張するゲーム。ディベートでの発言は、ディベーターの本心とは関係ありません(笑)」とも。

 次回の開催日時やテーマはホームページに掲載する。

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