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秋田で料理ワークショップ開催へ 雪室で熟成の食材使い

秋田市千秋公園内に設けた雪室から食材を取り出すデザイナーのわいないきょうこさん(写真右)らプロジェクト参加者 ©白田佐輔

秋田市千秋公園内に設けた雪室から食材を取り出すデザイナーのわいないきょうこさん(写真右)らプロジェクト参加者 ©白田佐輔

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 秋田市千秋公園などに設けた雪室(ゆきむろ)で熟成させた食材を使うフードイベントが3月21日、秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町、TEL 018-893-5656)で開かれる。

雪国で食材の保存に使われる雪室

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 文化的な取り組みによる市民のネットワークを通じたまちづくり事業の一環として、秋田市が展開する「文化創造プロジェクト」の一環として、同施設の開設2周年に合わせて開く。

 ロンドンを拠点に活動後、現在、母親の故郷・美郷町を拠点に服飾雑貨などのデザイナーとして活動するわいないきょうこさんが、寒冷地としての秋田の暮らしに着目。地元の食材を使いながら新たな食の風景を作り出すことなどを目的に、昨年12月3日、雪国で冬期間の食材保存に使われる雪室を同公園内と文化創造館敷地内に設けた。秋田県産の野菜類やスペアリブ、ハタハタ、酒粕などを保存し、3月8日に雪室から取り出した。

 雪室で熟成・発酵した食材を使い、フィンランドやブータンなど各国の調理法を生かしたスープやパエリアなどの料理するワークショップを開き、たき火を囲みながら食事を楽しむ。わいないさんが「雪室熟成」を題材にトークを披露する。

 イベントを担当するNPO法人アーツセンターあきた(新屋大川町)スタッフの芦立さやかさんは「雪室から取り出した食材の一部を試食したところ、絶品だった。冬の寒さが作り出した食材で作る料理を皆さんと一緒に楽しみながら、料理や文化、先人の知恵に触れる機会にできれば」と参加を呼びかける。

 開催時間は12時30分~15時。参加費は1,000円。定員30人。事前予約が必要。

 わいないさんと交流があり、社会や環境をモチーフにするデザインで世界的に注目を集めるファッションデザイナーのフセイン・チャラヤンさんが3月23日、同施設で公開インタビューを受ける。開催時間は18時~20時。

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