日本バーテンダー協会東北地区本部（仙台市）主催の全国バーテンダー技能競技東北大会が11月16日、秋田キャッスルホテル（秋田市中通1）で行われ、東北各地から参加したバーテンダーが日ごろ磨いた腕前を競った。

東北各地から17人のバーテンダーが参加した技能競技会

　バーテンダーとしての技術と知識を競う競技会は、「課題カクテル部門」「創作カクテル部門」「フルーツ部門」「学科」の4部門で行われ、今年で36回目。東北大会は秋田のほか、仙台、盛岡、福島など東北各地から17人が参加して行われた。

　「選手にスポットライトが当たるように」（同協会秋田支部・長澤欽一支部長）と、競技会後、一般来場者など約400人が参加して開かれたパーティーの中で各部門賞と全国大会へ駒を進める総合成績上位4人を発表。仙台支部の西塚彰さんが総合優勝に選ばれたほか、秋田支部からは兼子広幸さんも2位に入賞した。西塚さんは「全国大会では1位を取りにいきたい」と意気込みを語った。

　「一般参加の皆様にも楽しんでもらえるようアトラクションなどの演出に工夫した」（同）というパーティーでは、競技会に参加したバーテンダーらがカクテルや料理を振る舞ったほか、歌やダンスのショータイムやイーストベガス推進協議会（川尻御休町）の協力で「模擬カジノ」ブースも設けられた。職場の友人と参加したという女性は「カクテルはたまに飲むぐらいだが、こうしたエンターテインメントな雰囲気で味わうのは楽しい」と話すなど、パーティーの参加者らはカクテルを片手にルーレットやブラックジャックを楽しんだ。

　長澤支部長は「競技会は、実力のあるバーテンダーの演技を間近で見ることができるいい機会」とし、「東北代表のバーテンダーも年々力を上げている。全国的に見ても技能レベルは高い」と東北代表4人の全国大会での活躍に期待を寄せた。