秋田経済新聞の年間PV（ページビュー）ランキングは、秋田市内外から移転開業した飲食店の紹介記事などが上位を占めた。

注目を集めた「手軽さ」を追求した持ち帰り商品

　ランキングは今年1月から12月15日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 秋田・広面の米菓専門店が開店1カ月　来店6000人超（1/5）

2. 秋田にラーメン新店「Ao」　横手の人気店が移転開業（8/17）

3. 秋田にギョーザ専門店「ふく肉」　県出身店主が武蔵小山から移転開業（10/4）

4. 秋田にカレーパンの専門店　注文を受けて揚げるスタイルで人気に（2/13）

5. 秋田・広面に玩具大手のカプセルトイ専門店　300面設け県内初出店（11/7）

6. 秋田の菓子店が「持ち帰りやすい」クレープ、出張販売で好評（4/7）

7. 秋田に「手で揉んで作る」バナナジュースの専門店　東北初出店（4/15）

8. 秋田にスープカレー専門店　札幌出身の店主が県産食材にこだわり（6/29）

9. 秋田にイタリアンバル新店　漁師町シチリアの酒場がコンセプト（8/10）

10. 秋田の人気かき氷店「ハチコオリ」が2号店　牛島学園通りに夏季限定で（7/03）

　1位は、広面地区に出店した全国展開する米菓専門店。秋田県内で初出店だったことなどから話題を集めたが、7月の豪雨により浸水被害を受け、開業から8カ月あまりで閉店を余儀なくされた。

　上位を占めた飲食店の紹介記事では、横手市から移転開業したラーメン店（2位）や、県出身男性が都内で営業していた店舗を閉めて帰郷し、保戸野地区に開いたギョーザ店（3位）、札幌市出身の店主が秋田市に移住して手形地区に開いたスープカレー店（8位）など、市外から移転・移住して開業する個人経営の専門店が目立った。

　菓子店など全国展開するチェーンの市内への出店も続く中、カレーパン専門店（4位）、持ち帰りやすさが特長のクレープ（6位）、食べ歩きを意識したバナナジュース（7位）や油揚げ（11位）など、これまでのテイクアウトよりも「手軽さ」を追求した持ち帰り商品を扱う菓子店や飲食店が増えた。11月30日には、中心市街地の居酒屋が手のひらサイズのキューブパン専門店を開店した。

　秋田駅前のイタリアンバル（9位）やかき氷専門店（10位）など、2号店や姉妹店を出店する動きも見られるなど、コロナ禍や7月の豪雨災害を経て、「転機」を感じさせる記事に注目が集まった。