秋田市山王の閉店したカレー専門店「華麗亭」のメニューをレトルト商品化する取り組みが進められている。
1987(昭和62)年に開業し、昨年11月に閉店した同店の看板メニュー「ビーフカレー」のレトルト商品化を進めるのは、秋田市出身で、旅行ガイド本などを出版する「地球の歩き方」(東京都品川区)観光マーケティング事業部の半田智志さん。
高校1年だった1994(平成6)年から3年間、同店でアルバイトをしていたという半田さん。上京後も帰省時などに足を運んでいたが、店主が高齢になったことなどを理由に閉店することを知った。
「メニューだけでも残したい」と、ご当地グルメの商品化を手がける「名店の味復活プロジェクト」を社内で立ち上げた。店主の川和田正宏さんの協力を得て、プロジェクト第1弾として同店メニューの商品化が決まった。
半田さんは「後継者がいないことなどから閉店する飲食店は全国に少なくない。旅の魅力を発信してきた当社だからこそ、長年にわたり地域で愛された飲食店の味や記憶を未来へ伝える役割を果たせるのではないかと考えた。メニューの味をできる限り忠実に再現したい」と意気込む。
「父に連れられて初めて来訪した高校1年の春に魅了された華麗亭のカレー。翌日にはアルバイトに応募した。生まれ育った秋田で多くの人に愛された味を通して郷里を盛り上げる一助になれば」と話す。
年内の発売を目指す。
現在、同店にまつわるエピソードを募集する。募集は9月30日まで。