秋田の統合失調症の男性が日常生活を漫画化-疾患抱える人の励みに

日常生活で感じる細かな心の動きなどをまとめた手作り漫画冊子「K君のささやかな幸せ」

日常生活で感じる細かな心の動きなどをまとめた手作り漫画冊子「K君のささやかな幸せ」

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 障がい者自立支援施設「ごろりんはうす」(秋田市山王新町、TEL 018-893-6991)に通うKさんが手作り漫画冊子「K君のささやかな幸せ」を制作し、現在、同所で販売している。

手作り漫画冊子「K君のささやかな幸せ」

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 13歳から統合失調症・離人症の精神疾患を抱えるKさん。Kさんが日常生活で感じる細かな心の動きなどを28ページ・10話にまとめ、2カ月ほどかけて5月下旬に描き上げた。「日々、発症前に戻りたい思いで生活している。同じ疾患に悩む皆さんに『あなただけではない』ことを伝えられれば」とKさん。

 同施設を運営するNPO法人「あきた福祉共生会」(同)の藤原芳子理事長は「統合失調症は100人に1人が発症するとされる。疾患を患う人は心の優しい人が多く、手仕事などの技術が高い人も少なくないが、社会の理解は十分に得られていない」とし、「漫画は一般の皆さんの共感も得られる内容。疾患に対する理解を深めるきっかけになれば」と話す。

 価格は500円(送料込み)。

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