「国際タクシー」(秋田市楢山本町、TEL 018-832-2515)が8月上旬、リトルプレス「ユカリロ」と連携した貸し切り観光タクシーの営業を始める。
「普通の人の普通の暮らし」がコンセプトのリトルプレス「ユカリロ」。秋田市在住のカメラマン高橋希さんと編集者の三谷葵さんの2人が、2014(平成26)年の創刊準備号からこれまでに10冊を発行する。2025年7月出版のまち歩きガイドブック「ユカリロの偏愛秋田ガイド」は、初版2000部が5カ月ほどで完売し、同年12月に重版する人気書籍になった。
同書を読んだ国際タクシー勤務の大橋修吾さんが、昨年9月、同書の編集者が運営するポッドキャストに市内の観光スポットについてコメントを投稿。大橋さんが同書の愛読者だったことなどから意気投合し、連携して観光タクシー向けルートの検討を始めた。
「暮らしを旅する」をコンセプトに「偏愛秋田ツアー」と題して提供するルートは、地元住民が日常生活で利用する秋田駅周辺から大町エリアのスーパーや商店などを中心に回る「生活観光コース」と、市内の自然景観を楽しみながら農産物直売所や温泉などを回る「自然満喫コース」の2コースを用意。利用者は同書掲載内容やドライバーの提案などから「寄り道」することもできる。所要時間は、コースの内容により4~6時間。
同社で企画営業に携わる大橋さんは「これまでにも県内観光地を案内する一般的な観光タクシーの営業は行ってきたが、地元住民の暮らしをルートにする初めての試み。観光する皆さまに、秋田の暮らしの魅力を伝えられれば」と利用を呼びかける。
高橋さんと三谷さんは「秋田で暮らす私たちの日常をたどるツアー。いわゆる観光スポットではない、私たちの『偏愛スポット』を巡ることで、忘れられない旅の思い出を作ってもらえるのでは」とルートに自信を見せる。
タクシー乗務員の宮崎一海(崎はたつさき)さんは「ゆったりした時間を過ごせるのが秋田の魅力。お客さまの要望に合わせて柔軟に案内したい」と話す。
乗車料金は、3万4,160円~4万7,280円(利用時間により異なる。ランチや温泉料金などは別途)。乗車人数は9人まで。使用車両は乗車人数により異なる。7月30日までは、モニター利用者を募集している。モニター料金は1万9,540円~3万7,540円。