洋画家の故・石塚邦夫さんの回顧展が11月22日~29日、「ぎゃるりぃ・まぬ」(秋田市外旭川字神宮田)で開かれる。
昨年11月28日に亡くなった石塚さんの初命日に合わせて、長女の珠生(たまき)さんが企画した。石塚さんが生前にアトリエとして使ったアパートの一室に、油彩の風景画など約25点を展示する。
1935(昭和15)年に秋田市で生まれ、市内で絵画教室を運営しながら油彩を中心に作品の制作に取り組んだ石塚さん。秋田高校卒業後に独学で油絵を習得し、1954(昭和29)年には国画会で入選を果たした。その後は展覧会への出品を控える一方、秋田市内で45回ほどの個展を開催。資生堂ギャラリー(東京都中央区)でも個展を3回開いた。
1970(昭和45)年、義父に帯同して渡欧したことをきっかけに、以降7回ほどヨーロッパを訪れ、スペインの街並みや古城などを中心に描いた油彩画150点以上を含む数百点の作品を残した。1986(昭和61)年から10年にわたり、秋田市内の商工団体が発行する月報の表紙絵にも使われた。
珠生さんは「父の遺品を整理するうちに、父の作品を再評価してもらいたいとの思いに至った。色鮮やかな油彩で、独自の風景表現を追求した父の作品を見てもらえれば」と話す。「私とは不仲だった父。作品を鑑賞してもらいたいとの思いは、父が『石塚邦夫というオブジェクト』になったことによるものかもしれない」とも。
開催時間は12時~18時(初日は14時~)。入場無料。