公開型の連続講義「複合芸術と現代美術 現代美術の巨匠たち」が10月18日、秋田公立美術大学大学院(秋田市新屋大川町)で始まった。
同大学院准教授で美術評論家の福住廉さんが企画した連続講義。「多様化する現代美術の第一線で活躍するアーティストや研究者6人のゲスト講師による連続講義」として、来年3月まで6回に分けて開く。同大教員らがコメンテーターとして参加する。
10月18日開かれた初回は約20人が受講。伝統的な漆芸の枠を越えた創作活動を行う美術家の田中信行さんが講師を務め、漆の表現手法などを解説。新たな造形へ向けた田中さんの挑戦などの取り組みも紹介した。
10月31日以降、日本画の技法で身体を主題に平面表現を追究する画家の内田あぐりさんが「膠(にかわ)」を、社会的な題材を木版画などで表現するアーティストの風間サチコさんが「版画」を、インスタレーションやパフォーマンス表現に取り組む美術家の白川昌生さんが「総合芸術」を、それぞれテーマに講義を予定。文化政策・アートマネジメント研究者の熊倉純子さんは「アートプロジェクト」を題材に、「東京藝大現代アート裏入門」(講談社現代新書)を10月に出版したアーティストの卯城竜太さんは「当事者性」をテーマに、それぞれ講義する。
福住さんは「ゲスト講師の作品や道具類なども展示する。美術史の流れに沿いながら、さまざまな表現に触れられる機会」と受講を呼びかける。「複合芸術研究の価値について、地域の皆さんに理解を深めてもらえれば」とも。
開講日と会場は、10月31日、11月4日、12月13日、来年3月20日=同大大学院棟、来年1月11日=秋田市文化創造館。開講時間は15時~17時(3月20日は14時~16時)。受講無料。申し込み不要。