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秋田で生活文化財コレクションの分類・整理プロジェクト アートNPOが企画

秋田市在住の生活文化財収集家・油谷滿夫(みちお)さん(写真中央奥)、「1/1000油谷コレクション」プロジェクトを展開する秋田公立美術大学(新屋大川町)教授で美術家の藤浩志さん(写真中央手前)とスタッフ

秋田市在住の生活文化財収集家・油谷滿夫(みちお)さん(写真中央奥)、「1/1000油谷コレクション」プロジェクトを展開する秋田公立美術大学(新屋大川町)教授で美術家の藤浩志さん(写真中央手前)とスタッフ

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 秋田市在住の生活文化財の収集家・油谷滿夫(みちお)さんのコレクションの分類・整理プロジェクトが、現在、秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町)で行われている。

生活文化財の収集家・油谷滿夫さん

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 現在90歳の油谷さん。70年以上かけて収集した木製農具や手作り民具、昭和の時代に使われた身の回り品などの生活雑貨類のコレクションは、約50万点に上る。横手市平鹿町にある油谷さんの実家に32年以上保管されていた民具や衣類、生活用品、印刷物など、さまざまな時代とジャンルのコレクションのうち2000点ほどを分類・整理し、史料的価値などを検証して記録を残すことを目的に、NPO法人「アーツセンターあきた」(新屋大川町)が「1/1000油谷コレクション」と題するプロジェクトを企画した。

 現在、同施設に集められたコレクションのを一般に公開しながら、約30人のボランティアが、コレクションの内容を紙片に記入するなどして、整理・分類作業に取り組む。「キャッシュレス、ペーパーレスの時代だが、現物を手に取って、感触を確かめ、私たちの先祖が残した物が語る世界を想像してもらえればうれしい」と油谷さん。

 同プロジェクトの運営に携わる秋田公立美術大学(新屋大川町)教授で美術家の藤浩志さんは「手づくりの時代から、大量生産・大量消費の時代へ、そして、モノから情報の時代に変遷する中で続けられてきた油谷さんの収集行為は、表現活動でもある」とし、「モノの価値は、人との関わり方で変わる。油谷さんの活動を未来に残し、活用するためのプラットホームの構築につなげたい」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~19時。入場無料。火曜定休。7月12日まで。

 7月6日・7日、「残されたモノの価値を問う」と題するトークイベントを同施設で開く。登壇者は、6日=藤さん、同プロジェクトを監修するキュレーターの服部浩之さん、美術家の國政サトシさん、7日=油谷さん。開催時間は14時~15時。参加無料。

 同プロジェクトでは、分類・整理するボランティアスタッフを募集する。展示期間中に合わせて、3時間以上作業ができることなどが条件。問い合わせは同NPO(TEL 018-893-5656)まで。

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