見る・遊ぶ

木版画家「川瀬巴水」展 連作を中心に秋田の旅路を描く7作品も

「川瀬巴水(はすい) 旅と郷愁の風景」展で紹介する「木版畫順序摺」

「川瀬巴水(はすい) 旅と郷愁の風景」展で紹介する「木版畫順序摺」

  • 18

  •  

 企画展「川瀬巴水(はすい) 旅と郷愁の風景」が、現在、秋田県立美術館(秋田市中通1、TEL 018-853-868)で開かれている。

木版画家・川瀬巴水の作品を紹介する秋田県立美術館学芸員の小泉俊貴さん

[広告]

 大正期から昭和期にかけて、伝統的な浮世絵版画の技術復興を目指し、版元の渡邊庄三郎と共に新しい木版画「新版画」に取り組み、日本各地を回りながら、日常の風景や四季の移ろいを描いた木版画家・川瀬巴水の特別展。秋田朝日放送(川尻町)の開局30周年を記念して開く。秋田経済新聞などが後援する。

 秋田市土崎エリアなど県内の風景を描いた7作品を含む連作「旅みやげ」や、「芝増上寺」「馬込の月」で知られる連作「東京二十景」など連作103点を中心に、前期・後期合わせて180点を初期の作品から晩年にかけて表現の変遷を追う形式で展示する。写生帳や書簡などの関連資料12点を展示する。

 同展を担当する学芸員の小泉俊貴さんは「70~80年前の古い作品が、現代の私たちに訴えかける何かがある。川瀬巴水を知らない皆さんにも、古き良き日本の原風景などを描いた作品の美しさを楽しんでいただけるはず」と来館を呼びかける。

 営業時間は10時~18時(5月25日は休館)。入館料は1,000円(高校・大学生は800円)。中学生以下無料。前期展示は5月24日まで。約60点の作品を入れ替えて開く後期展示は、5月26日~7月3日。

 5月14日・6月18日、同美術館学芸員のギャラリートークを予定する。開催時間は14時~14時30分。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース