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「秋田市文化創造館」新館長に心理療法の専門家 生きる力支える創造を推進

秋田市文化創造館の新館長に就く西原みん(王へんに民)さん(左)と、現館長の藤浩志さん(右)

秋田市文化創造館の新館長に就く西原みん(王へんに民)さん(左)と、現館長の藤浩志さん(右)

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 秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町、TEL 018-893-5656)は3月19日、秋田公立美術大学(新屋大川町)教授の西原みん(王へんに民)さんが新館長に就くことを発表した。

秋田市文化創造館の新館長に就く西原みんさん

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 1967(昭和42)年に建設され、秋田県立美術館として使われてきた建物を秋田市がリノベーションし、2021年3月から、NPO法人アーツセンターあきた(新屋大川町)が、美術展会場や市民交流スペースとして運営する同施設。

 4月1日付けで新館長に就く西原さんは、アートプロジェクトを通じたコミュニティーのケア心理療法の専門家。国際美術展や芸術祭を手掛けるほか、ロサンゼルスで臨床心理療法士やソーシャルワーカーとして働いた経歴を持ち、シニア施設やDVシェルターなどで展開するアートプロジェクトや、アートセラピーを活用したワークショップ、ケアする人のためのケア「クッション」などの活動に取り組む。

 「人と出会い、話し、一緒に何かをする。つくることに触れ、行動を起こすことができる当施設は、全国的にも希少な場。私たちの生きる力を支え、高めるための創造に力を尽くしたい」と西原さん。

 開館以来、館長を務めてきた同NPO理事長で同大学教授・美術家の藤浩志さんは「人の気持ちを思い合うケアの感性が広がってゆく施設としてステップアップするため、西原さんにバトンを渡す。これからも共に活動を模索することができれば」と新館長に期待を寄せる。

 同施設事務局長の三富章恵さんは「活動の場をつくることに取り組んだ3年。まちの中で明確になった当施設の役割を、新館長と共に強くしていくことができれば」と意気込みを見せる。

 営業時間は9時~21時。火曜定休。

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