炭化させた男鹿半島の天然塩「黒い塩」、高級食材用途で人気に

孟宗竹(もうそうだけ)に塩を詰めて炭化させた「黒い塩」

孟宗竹(もうそうだけ)に塩を詰めて炭化させた「黒い塩」

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 秋田の物産展示会が2月21日、ポートタワーセリオン(秋田市土崎港西1、TEL 018-857-3381)で開催され、中でも昨年の「むらおこし特産品コンテスト」(主催=全国商工会連合会)で最高賞の「経済産業大臣賞」を受賞した「黒い塩」が注目を集めた。

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 男鹿工房(男鹿市、TEL 0120-69-1140)が製造する「黒い塩」は、男鹿半島の海水100%で製塩した天然塩を「炭化させた塩」。輪切りの孟宗竹(もうそうだけ)に塩を詰めて竹炭焼釜で焼くことで「塩の炭」ができるという。

 「そもそも、社長の知人が『炭釜』を持っていたため試しに塩を炭化させたところ、上品でまろやかな美塩ができた」(同社・柿崎直哉営業管理部長)ため商品化したもので、「朝鮮半島では古くから炭化させた塩をマッサージ用途などに使っていたようだが、弊社では通常の2倍の工程をかけて製塩するなど、原料となる塩そのものにこだわっているため、食用のおいしい黒い塩ができたのでは」とも。

 店頭では「サンプルを味見した人の6割が購入する」(同)という好評ぶりで、同社は現在、1カ月に約125キログラムの「黒い塩」を製造し、50グラム入りの小瓶で2,500本を出荷しているが、「首都圏の大手百貨店などからのオファーもあるが、生産が追い付かないため断らざるを得ない」とうれしい悲鳴も。

 柿崎さんは「寿司のふり塩、さしみや天ぷらのつけ塩など、素材のいいものに使ってほしい」と話すが、同社には「豆腐にふりかけたらとスイーツのような味になった」「炊飯ジャーにひとつまみ入れたらごはんがおいしく炊けた」などの消費者からからの声も寄せられるという。

 あきた県産品プラザ(中通2)、トピコ(中通7)などで取り扱うほか、直販(TEL 0120-69-1140)も受け付ける。価格は525円(50グラム)。

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