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秋田で「野菜身体測定会」 野菜ハンコで実寸大の身体図を作成

野菜を使い身体測定図を作った秋田市内の小学校に通う児童

野菜を使い身体測定図を作った秋田市内の小学校に通う児童

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 野菜を使い身体図を作るワークショップが8月22日、秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町)で開かれた。

「野菜身体測定会」で講師を務めた染色作家の安藤隆一郎さん

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 市民の文化的な取り組みへ向けた啓発などを目的に、同施設が展開するプロジェクト「PARK いきるとつくるのにわ」の一環として企画したワークショップ。

 身近な物で体を測る体験会などを通した事物の捉え方の考察などに取り組む、京都市立芸術大学で染織が専門の染色作家・安藤隆一郎さんを講師に招き、市内の小学校に通う児童22人と保護者らが参加して開かれた。

 児童らは、安藤さんから手ほどきを受けながら、ニンジンやキュウリ、ゴボウなどの野菜で身長を測り、野菜を半分に切って作るハンコを使って大判用紙に身長計を作成。さらに、腕や肩幅などのサイズを加えるなどし、3時間ほどかけて実寸大の身体図を完成させた。

 「体の中でジャガイモ半分の長さの部分は、インクも半分でハンコを押した。正確な身体図を作ることができた」と小学3年の女子児童。

 安藤さんは「メートルなど単位の数字は、大きさを直接的にはイメージにしにくいことから、多くの皆さんは、それぞれの記憶にある何かを目安に大まかにサイズをイメージしていると思う」とし、「身近な野菜を使い体を測る体験を通じて、自分の体と仲良くなったり、新しい発見をしたりしてもらえたのでは」とワークショップを振り返る。

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