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秋田の地元紙に連載のエッセー集 「ローカルメディア」題材に34編収録

地元紙に連載のエッセー集「ローカルメディア列島リレー」を発行した秋田市在住の高橋希さん(左)と三谷葵さん

地元紙に連載のエッセー集「ローカルメディア列島リレー」を発行した秋田市在住の高橋希さん(左)と三谷葵さん

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 地元紙に連載のエッセーをまとめた「ローカルメディア列島リレー」(ユカリロ編集部)が7月23日、発行された。

エッセー集「ローカルメディア列島リレー」

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 2019年9月から今年6月までの毎月1回、2年9カ月にわたり、秋田魁新報の企画紙面に掲載されたエッセー34編をまとめた同書。紙面の企画・編集に携わった三谷葵さんと高橋希さんの2人で運営するユカリロ編集部(秋田市広面字谷地田)が「地域が抱える課題や解決へ向けたヒントを県境を越えて横断的に共有したい」と、あえてテーマに地域を定めず、「編集」「ローカルメディア」などをキーワードに設け、執筆者の居住地を問わずに「バトン」をつなぐ1編650字以内のリレー形式のエッセーとして企画した。

 同編集部から最初にバトンを受け取った、東京と京都を中心に編集者として活動する影山裕樹さんを皮切りに、エッセーを寄稿した執筆者は、27都道府県の34人。掲載当初は、出版などに携わる編集者やライター、アートディレクター、デザイナーらを執筆者として想定していたところ、回を重ねるにつれ、林業に携わる書店の店主や漁師、高校生にバトンが回るなど、メディアや編集の考え方は多岐に広がりを見せた。

 三谷さんと高橋さんは「職業としての出版物やウェブサイトの編集者に限らず、イベントや宿泊施設、グッズなど、その人が伝えたいことを分かりやすく伝える表現手段が編集であり、メディアの担い手であることが明らかになる連載だった。モノやコトを人に伝えるエネルギーを持つ自由な発想のエッセーを通じて、地域で新たな取り組みを始める人が現れたら幸せ」と口をそろえる。

 全国の少部数の出版物などに詳しい乃帆書房(大町2)店主の大友俊さんを加えた鼎談(ていだん)も掲載する。

 初版は1500部を発行。四六版、122ページ。価格は1,320円。市内書店などで販売するほか、ネットでも扱う。「立ち読みでも構わないが、買ってくれればうれしい」と高橋さん。

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