
冬季に合わせた市民交流イベントが2月、旧松倉家住宅(秋田市旭南2)で開かれる。
1749年ごろに始まる商家・松倉家。1906(明治39)年築の母屋や1839年以前に建てられた米蔵、1866年の文庫蔵、明治末期の覆屋(おおいや)などで構成され、明治期における最も完成された町家として、2017(平成29)年、秋田県の有形文化財に指定された。
現在、市がイベントやワークショップ会場として広間などを貸し出すことから、市内在住の伊藤あゆみさんらが「遊び場が少ない冬の秋田の時間を豊かに」と、2月8日、幼児から小学生までが対象の「秋田でえほん交換会」を企画。「おにぎり おむすび OMEGURI」(旭南1)が地元の食材を具材に作るおにぎりを、みそやこうじの製造販売元「貝沼商店」(旭南2)が同店で扱う商品を、それぞれ販売する。先着で豚汁を振る舞う。
2月22日~3月2日には、イラストレーターの阿部希未さんとbias(ばいあす)さん、コピーライターのomio(おみお)さん、秋田市地域おこし協力隊のかなたさん、人形作家の真坂歩さんの5人が、松倉家の架空の主人「松倉くん」がテーマの作品展を開く。23日には、5人が制作する作品の販売会などを予定。
同施設でイベント企画を担当する平元美沙緒さんは「寒い季節に、ほっこり温かな気持ちになれるようなイベントを企画した。皆さんに遊びに来てもらえれば」と呼びかける。
各イベントの開催時間はウェブサイトで確認できる。入場無料。