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秋田のリトルプレス「ユカリロ」新号、テーマ後付けも好評

リトルプレス「yukariRo(ユカリロ)」を出版した編集者の三谷葵さん(右)とカメラマンの高橋希さん(左)

リトルプレス「yukariRo(ユカリロ)」を出版した編集者の三谷葵さん(右)とカメラマンの高橋希さん(左)

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 女性2人の編集部が発行するリトルプレス「yukariRo(ユカリロ)」の第3号が現在、書店や書籍イベント会場などで人気を集めている。

「手」がテーマの「yukariRo(ユカリロ)」第3号

 秋田市在住の編集者・三谷葵さんとカメラマンの高橋希さんが、2016(平成28)年6月、地域の特色などを題材に少部数を発行する小冊子(リトルプレス)の初号を出版。2018(平成30)年7月には、より身近な地元の事象を扱いながら深堀り取材した記事を掲載する第2号を出版した。

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 「あらかじめテーマを設けずに出版準備を始めた」という3号目は、「興味の向くまま、縁がつながる範囲で取材を進めるうちに浮き彫りになった」ことから「手」をテーマに決め、7月下旬、出版にこぎつけた。

 養豚家や現代美術家、木工職人、工芸作家ら7人の取材記事を多くの写真を交えて掲載する。高橋さんの趣味「やきいも」をテーマに開いた座談会の様子や連載小説、執筆者に有料で開放する企画「間貸しページ」の充実を図るなどし、前2号まで70ページほどだった誌面を96ページにまで増やした。

 東京都内で7月に開かれた書籍イベント会場で50冊ほど売り上げたほか、県内外の書店や雑貨店など約20店で、これまでに300冊以上を販売する。

 「人々が何かを作ったり、手を動かしたりすることは、あらかじめ決めたゴールへ向けた取り組みとは限らないことに気が付いた。手を動かすこと自体が人々の暮らしの原動力や希望につながっているのでは」と三谷さん。「紙の本だからこそ伝えられることがあるはず。新号も楽しんでもらえれば」と話す。

 A5判96ページ。発行部数は1200部。県内外の書店やセレクト雑貨店などで扱う。価格は1,000円。

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