秋田市は3月下旬、オープンデータ化した路線バス車両の位置情報などを活用する事業の試行を始めた。
路線バスなどの利便性向上を図ることを目的に、市交通政策課が実施する「バスロケーションオープンデータ化事業」の一環。国際教養大学の豊田哲也教授と、さまざまな情報のオープンデータ化などに取り組む市民団体「Code for Akita(コードフォーアキタ)」が協力し、国土交通省が定める標準的なバス情報フォーマット準拠したオープンデータを作成。バスの車両の位置情報や時刻表情報を整備して公開する。
スマートフォンなどのGPS機能を使い、計18台のバス車両の現在位置をリアルタイムで確認することができるウェブサイトも公開する。
対象路線は、予約制路線を除くマイタウン・バスの西部線全コースと北部線のうち外旭川笹岡循環コース、東部線のうち木曽石コース、バス下北手線、中心市街地循環バスぐるる。南部線のうち、河辺A・雄和A・雄和Bの3コースは、順次、公開を予定する。
同課の栗林律人さんは「路線バスの情報をオープンデータ化する初めての試み。今後、利便性を高められるよう路線を増やす予定。皆さんに公共交通機関を利用いただくきっかけになれば」と話す。
オープンデータは、秋田県バス協会(秋田市八橋大畑2)のウェブサイトに掲載する。