秋田の春を告げる「だるま祭り」-星辻神社に多くの参詣客

明治時代中期から続く、秋田の春を告げる星辻神社「だるま祭り」。例年、用意する1万個のだるまは完売する

明治時代中期から続く、秋田の春を告げる星辻神社「だるま祭り」。例年、用意する1万個のだるまは完売する

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 小雨の降る4月12日、秋田市大町の福一満星辻神社で秋田の春を告げる恒例の「だるま祭り」が始まった。

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 明治時代中期から続き「だるまさん」の愛称で親しまれる祭りは、例年、4月12日・13日に開催されるが、毎年のように両日のいずれかに雨が降ることから、「火伏せだるま」とも呼ばれ、雨が降った年は火難に合わないと伝えられる。

 星辻神社奉賛会の高堂会長は「この40年の統計では、実際の雨天は30%ほど」とし、「本来は火伏せだるまだが、人々の願いは時代とともに変わってきた。最近は難しい願いごとが増えたので、だるまさんも雨を降らせるばかりでもいられないのでは(笑)」と話す。参拝者は、昨年願いをかけた古いだるまを神社に納め、これから1年間の商売繁盛、家内安全、無病息災などの願いをかけた新しい「だるま」を購入する。

 かつては神社構内で作られていた「だるま」も、現在は福島県産のものとなったが、頭に星辻神社の「星」の字、胴体に川反一丁目「川と一」の字または「福一満」と書いてある点が特徴。サイズは、高さ8センチ(100円)の小さなものから、85センチ(50,000円)という大型のものまで、計14種類、約10,000個を用意する。「売れ筋は18センチ(1,000円)前後のだるまだが、100円のものは初日で完売する人気」(同)だという。

 高堂会長は「気温が低く冷たい雨にもかかわらず、例年より多い出足。以前は市内の参詣客がほとんどだったが、今は全県から参拝いただいているようだ」と話している。

 12日は宵宮で、13日が本宮。開催時間は両日とも7時~21時。

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