元ギャル社長・藤田志穂さんが「ノギャル」に-秋田で「イケてる農業」目指す

秋田で「ノギャル」プロジェクトを発表した藤田志穂さん(中)と板橋瑠美さん(左)、ギャルモデルの今泉宏美さん。秋田市内のホテルで

秋田で「ノギャル」プロジェクトを発表した藤田志穂さん(中)と板橋瑠美さん(左)、ギャルモデルの今泉宏美さん。秋田市内のホテルで

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 東京・渋谷を中心にギャルの動向調査などを手掛けるマーケティング会社「SGR」(東京都渋谷区)の元ギャル社長・藤田志穂さんが3月13日、秋田市立体育館(秋田市八橋本町)で行われたファッションイベント会場で、農業プロジェクト「ノギャル」を秋田で始めると発表した。

「ノギャル」プロジェクトに取り組む藤田さん、板橋さん、今泉さん

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 これまでにも「エコ啓発」や「エイズ予防」などの企画を立ち上げてきた藤田さんの新企画のコンセプトは、「イケてる農業」。「若者が農業に携わるきっかけづくり」(藤田さん)にしようと、人気ブロガーでギャルママモデルの板橋瑠美さんと、ギャルモデルの今泉宏美さんの3人で稲作や野菜づくりに取り組むほか、渋谷のギャルやギャルママを中心に「農業体験ツアー」の企画やアパレルメーカーとの提携で、「イケてる農作業着」のプロデュースも行う。

 新潟で稲作農業を営んでいた祖父を持つ藤田さんは「田舎に帰る度、田んぼにオタマジャクシやカエルを取りに行ったり、祖母と裏山に大根や山菜を採りに行ったりした」が、中学生のころ祖父が亡くなり、「農業を継ぐ家族がいないまま田んぼが荒れていく状態に寂しさを感じた」という。

 その後、農業従事者の高齢化などを理由に休耕田が増えていることや、日本の食糧自給率が諸外国に比べて特に低いことなどを知った藤田さんは「自分たちが食べる食材をもっと自分たちで賄える環境にしたい」と、ギャルが農業に取り組むプロジェクト「ノギャル」を発案。

 「若者が農業に興味を持つきっかけを作ることで、農業自体を盛り上げることが今の日本には必要」とする同企画に賛同する全国の農家からオファーを受けた藤田さん。秋田を選んだ理由については「渋谷駅前の『ハチ公』像のふるさとだから」と話す。

 3人は「やってみないとわからない。リアルに体験することが大事なので、まず自分たちが取り組むことで、農業の魅力を見つけながら発信していければ」と口をそろえる。

 3月下旬から大潟村でコメ作りを始め、今秋、「渋谷米」として商品化を目指す。

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