買う

秋田のリトルプレス「ユカリロ」 10冊目のテーマは「偏愛秋田ガイド」

「ユカリロの偏愛秋田ガイド」を出版した編集者の三谷葵さん(左)とカメラマンの高橋希さん(右)

「ユカリロの偏愛秋田ガイド」を出版した編集者の三谷葵さん(左)とカメラマンの高橋希さん(右)

  • 126

  •  

 秋田市のまち歩きガイドブック「ユカリロの偏愛秋田ガイド」が7月26日に出版された。

秋田市のまち歩きガイドブック「ユカリロの偏愛秋田ガイド」

[広告]

 「普通の人の普通の暮らし」をコンセプトに、秋田市在住のカメラマン高橋希さんと編集者の三谷葵さんが発行するリトルプレス「ユカリロ」。国際標準図書番号「ISBN」の取得にもこだわり、2014(平成26)年の創刊準備号から10冊目を数える新刊は、初めての「まち歩きガイドブック」として企画した。

 「有名な観光スポットの多い秋田県だが、秋田市内のスポットは思い浮かびにくいという声が多く聞かれること」から、2人が「暮らしの中で大切にしている」というカフェやレストラン、ベーカリー、雑貨店、文化施設など、一般的な観光ガイドには掲載されにくいスポットを中心に40店以上を写真と短文で紹介する。同書の取扱店の店主や読者がスポットを追記できるページも設け、「育てるガイドブック」に仕上げた。

 2人は「秋田らしさを追い求め過ぎて『秋田ぶりっ子』にならないよう、私たちの生活に溶け込んだスポットをまとめた。観光客の皆さんが、秋田で暮らすように楽しんでもらえる内容になったと思う」と口をそろえる。「地元の皆さんも日常を旅するように楽しんでもらえるのでは」とも。

 発売初日、同書を扱う秋田市文化創造館(千秋明徳町)を訪れた市内在住の男性は「個性的な視点から地元を紹介するのが、この本の魅力。バックナンバーも買いそろえた」と話していた。

 1000部未満で発行されることの多いリトルプレスだが、販売数が1000部を超えたバックナンバーもあることから、「調子に乗って刷った」(高橋さん)という今回の初版は2000部。

 仕様はフルカラーA5判変形68ページ。価格は1,100円。「ジュンク堂書店秋田店」(千秋久保田町)など書店のほか、「秋田県立美術館」(中通1)、「マザー食堂savu.」(楢山南中町)、雑貨店「blank+」(楢山本町)などで扱う。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース