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秋田とフィンランドの美術教育交流展が10回目 新屋散策で作品共同制作も

秋田市とフィンランド・エスポー市の高校など3校の美術教育交流に取り組む秋田公立美術大学教授の尾澤勇さん

秋田市とフィンランド・エスポー市の高校など3校の美術教育交流に取り組む秋田公立美術大学教授の尾澤勇さん

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 秋田市とフィンランド・エスポー市の高校など3校の美術教育交流展「森と水辺をみつめて」が2月11日、旧松倉家住宅(秋田市旭南2)で始まった。

秋田市とフィンランドの後期中等教育の美術教育交流展会場

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 美術分野における後期中等教育の交流を通じた人材育成などを目的に、2015(平成27)年度から両市で交互に開く美術展。

 10回目を数える今年は、秋田公立美術大学付属高等学院(新屋大川町)とフィンランド・エスポー市のエスポーンイヒテスルセオ高校、オムニア職業学校の3校の生徒149人が、両国の特徴的な自然環境「森林と水辺」をテーマに制作した絵画や立体作品など149点を出展する。各校の美術教員の作品4点も展示する。

 今回は初めて、フィンランドの生徒6人の来秋も予定。19日、同学院と同職業学校の生徒らが、秋田市新屋エリアを散策して得られた印象などをモチーフに、漫画の手法を使う作品の共同制作を同会場で予定する。

 秋田公立美術大学教授で同展実行委員会代表の尾澤勇さんは「同じ北方圏に位置する両市は、森林や狩猟などの文化、市民の粘り強い気質などの共通点がある。10年続けた当事業を通して、両国の教員の信頼関係も深まった」とし、「生徒らが、グローバルとローカルの視点から郷土の魅力や文化、価値に気付きによって、心豊かに生きるための手がかりを得られれば」とも。

 開館時間は9時~16時30分(最終日は14時まで)。期間中、2月12日・18日休館。入館無料。今月19日まで。

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