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日本一の「生活用品」収集家、「まちの駅あきた」でコレクション展

「油谷(あぶらや)これくしょん展」を開く油谷満夫さん

「油谷(あぶらや)これくしょん展」を開く油谷満夫さん

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 明治から昭和時代の日常生活用品の展示会「油谷(あぶらや)これくしょん展」が現在、「まちの駅あきた」(秋田市中通2)で開かれている。

昭和の駄菓子店をイメージしてディスプレーした玩具コーナー

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 今年78歳の油谷満夫さんが50年以上かけて集めた、明治から昭和時代の木製民具や農具、古文書やポスター、玩具類など数百点を展示する同展。「モノそのものではなく、当時の生活空間を感じてもらいたい」と、かつての一般家庭の茶の間や駄菓子店を再現するスタイルでディスプレーした。

 「近代化が進む昭和時代の農村で、古民具や農具が使われないまま捨てられそうになっていた様子を残念に思った」ことなどから本格的に日常生活用品の収集を始めた油谷さん。家族や友人の反対に遭いながらも「捨てる人がいれば、拾う人も必要」と収集を続け、現在、日常生活用品のコレクション50万点は日本一ともいわれる。中でも、「お金で買えるものではなく、身近にある木の枝などを活用した農具などには思い入れが深い」と話す。

 油谷さんは「展示物を通じて、忘れていた子どものころの出来事など、それぞれの自分史を発見してもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 営業時間は10時~19時。入場無料。2月19日まで。

 現在、同コレクションの保存と活用へ向けたNPOの設立準備が、秋田公立美術工芸短大の教授らによって進めている。

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