世界各地で採集した昆虫標本などを一堂に展示する「世界の昆虫展」が7月20日、秋田県立博物館(秋田市金足鳰崎)で始まった。秋田経済新聞などが後援。
秋田テレビ(八橋本町3)が開局55周年を記念し、夏休み期間に合わせて開く同展。多くの家族連れなどでにぎわいを見せた。
約3000種、1万個体の昆虫標本を生息地域別などに分けて展示するほか、館内各所には、オオスズメバチやアブラゼミ、アリなど実物の約50倍サイズのリアルな昆虫模型や段ボール製の模型などをディスプレー。釧路市立博物館や東京農業大学(東京都世田谷区)、進化生物学研究所(同)などの協力を得て、世界最大サイズの昆虫や食用昆虫、珍種などを紹介するコーナーや、昆虫の特徴を活かして開発される家電などのバイオメティクス(生物模倣)の紹介コーナー、虫の鳴き声をヘッドホンで聴くことができるコーナーを設けるなど、大人も楽しめる工夫を盛り込んだという。
秋田テレビ営業推進事業部の佐藤忍さんは「バイオメティクスや食糧難への対策、環境問題の生態系への影響など、昆虫を通して、さまざまなことを学ぶことができる当展。恐竜と同じ太古から存在し、多様な姿形や生態を持つ昆虫を知る機会にしてもらえれば」と来場を呼びかける。
営業時間は9時30分~16時30分。入場料は1,200円(高校生以下は800円、保護者同伴の未就学児童は無料)。8月25日まで。