秋田県民向けの「滑舌」講座が3月27日、秋田市にぎわい交流館あう(秋田市中通1)で開かれ、参加した7人の市民が話し方への理解を深めた。
秋田市内で開かれた「秋田県民のための滑舌レッスン」会場の様子
東京都内や仙台市で声優やナレーターとして活動後、秋田市に帰郷した2018(平成30)年からは主に地元でナレーション業をこなす傍ら、声優を目指す学生向けの講座や一般向けの朗読講座などの講師を務めるこはるひよりさんが企画した。
「秋田県民のための滑舌レッスン」と題して開いた当日。口を大きく動かさずに会話することが少なくない秋田県民の発音や発声の特徴を踏まえ、母音ごとの正しい口の開け方や子音の発声で重要な舌の使い方などについて、こはるさんが手本を示しながら詳しく解説。「声の響きを良くするために口角を上げて話すことも必要」と、笑顔で話す意識を持つことの大切さや口の周辺のマッサージ方法などを紹介したり、繰り返し発声練習を行ったりした。
講座に参加した市内在住の50代の男性は「コロナ禍で会話の機会が減り、発声に使う筋肉も衰え、声が出にくいと感じることもある。日本語の発音を意識する機会はなかなかないところ、正しい発声を意識することは顔の筋肉の運動にもなるなど、新しい発見があった」と講座を振り返る。
こはるさんは「発声が良くなると気持ちの自信にもつながるなど、声には生き方を変える力がある。これからも開催を予定しているので、皆さんに参加いただければ」と呼びかける。
次回は4月3日の開催を予定する。参加費は2,500円。申し込みは、電話(018-807-4617)とホームページで受け付ける。