秋田県地方に伝わる隠語などを交えた大衆芸を披露する「第1回・艶歌珍藝大夜會」が12月13日、秋田市にぎわい交流館AU(秋田市中通1)で開かれる。
「『お座敷芸』の伝承者が地元で消えゆくことを危惧した」ことをきっかけに、50歳以上の有志が「秋田東西艶歌珍藝保存會」を立ち上げ、「裏」文化のライブとして企画した。サブタイトルは、「おもてなし…表はなくて裏ばかり これが本当のおもてなし…」。
秋田弁の隠語で歌う「秋田音頭」など民謡の替え歌や舞踊も交えた「大人」の大衆芸能、秋田市の歓楽街「川反(かわばた)」に伝わる「流し」の演奏など、約10人の演者が、昭和の時代まで楽しまれてきた「大人の伝承芸能」を一堂に披露する。
同イベント発起人で当日司会を務める渡辺寛尚(かんしょう)さんは「全ては遊び心。いわば東京の花柳界のような文化として捉えてもらえれば」と話す。「若い人たちには分からなくてもいい(笑)」と、あえて「50歳以上」の入場制限を設けたが、「裏の文化に理解のある人は入場できる」とも。
開演は18時30分。入場料は2,500円(前売り=2,000円)。問い合わせは「サン・マルシェ」(TEL 018-853-1700)まで。