日本海に面した新屋海浜公園(秋田市新屋町)に立つカエルの像「ももさだカエル」が今年、成人を迎える。
左足を上げてガッツポーズするようなユニークな姿に擬人化したカエルの像が誕生したのは1993年3月。同公園の整備を進める中、「昔の新屋浜のにぎわいにカエル」「事故やけががなく無事カエル」「ゴミを捨てずに持ちカエル」との願いを込め、秋田市が公園のシンボルとして建立した。台座を含めたサイズは約2メートル70センチ。名前は、同エリアの旧地名「百三段(ももさだ)」から。
1994年には何者かに持ち去られる事件も起きたが、数日後、市内に放置されているところを発見されたことから話題に。県外からも見学者が訪れる隠れた人気スポットになった。
かつては積雪の多い冬季は像に雪囲いを施して「冬眠」させていたが、数年前に雪囲いをやめたため、現在は冬季でも見ることができる。