秋田市の飲食店などを回りながら地域の活性などについて話し合うオープン形式の飲酒パーティー「グリーンドリンクス」が3月17日の開催で50回目を迎える。
環境問題の象徴としての「グリーン」と飲酒を意味する「ドリンクス」から成る造語「グリーンドリンクス」は、欧米諸国では広く開催されるオープン形式の「飲み会」。
秋田市で社会活動などに取り組む武内伸文さんが「堅くなりがちなテーマをカジュアルな雰囲気で話し合うことができる場を」と、イギリス留学経験を生かして企画。2007年から月1回のペースで開く。
さまざまな職業の社会人や学生ら20~40人が「環境」「福祉」「まちづくり」などをテーマに会話を楽しんだり、テーマに合わせてクイズ大会を開いたりする。「あまり告知していないが、人が人を呼んでいるようだ」(武内さん)と口コミで広がり、会場となった飲食店はこれまでに25店ほどに。参加者数は延べ1000人を数える。
秋田の夏祭り「竿燈(かんとう)まつり」に合わせ、地域活性化活動などに取り組む市民約300人が参加して開かれた「市民パレード」など、同会での会話がきっかけのイベントも生まれた。
武内さんは「人の話に耳を傾けること、足を使って多くの人と出会うこと、前向きな話だけすることが参加条件。後は皆さんの出会いとフリートークの場として楽しんでいただいている」とし、「毎回、初参加の皆さんも少なくない。自由で明るい雰囲気の会なので、気軽に足を運んでもらえれば」と参加を呼び掛ける。
次回は「10年後の秋田」をテーマに3月17日、「ビアカフェあくら」(大町1)を会場に開く。