ご当地ヒーローの企画運営などを手掛ける「正義の味方」(にかほ市)が、海外展開を本格化している。
秋田のヒーロー「超神ネイガー」や東日本大震災の復興支援を目的にチャリティー事業として始めた「東北合神ミライガー」のほか、「琉神マブヤー」(沖縄)、「浪速伝説トライオー」(大阪)など全国のご当地ヒーローのプロデュースを手掛けてきた同社の海老名保さん。
日本独自のヒーロー文化として海外展開を模索する中、「チェッカーズ」「おニャン子クラブ」など人気グループのプロデュースなどを手掛けた経歴を持つ吉田就彦さんや、秋田市内で住宅リフォーム会社を経営する中村瑞樹さん、映像制作会社を経営する成田佑樹さんら地元有志の協力を得て、「郷土愛、団結、あきらめないこと」などをコンセプトにヒーローを海外展開する「ワールドミライガープロジェクト」を立ち上げた。
第1弾は、「東北合神ミライガー」の世界観をタイ向けにアレンジした「ミライガーT1」。現地で11月19日から13週にわたって放送予定のテレビ番組「MIRAIGAR T1」には、「みちのくの小京都」として知られる角館など秋田県内の観光名所もロケ地に使われた。国内外のファンから「アニソンの帝王」として親しまれる水木一郎さんが歌うテーマソングを、あえて日本語版で放送する。
海老名さんは「子どもたちの笑顔や希望はヒーローを通じて生まれる。ひいては現実の社会における平和にもつなげられるはず。現地の皆さんと協力しながら、日本独自の文化としてのヒーローを通じて、子どもたちの笑顔を世界に広めていくことができれば」と意気込みを見せる。
今後、東南アジア諸国を中心に各国版ヒーローの展開を予定する。