草間彌生さん「かぼちゃ」作品を複合展示-秋田駅前に巨大オブジェも

JR秋田駅前に設置された草間彌生さんの巨大「南瓜(かぼちゃ)」オブジェ

JR秋田駅前に設置された草間彌生さんの巨大「南瓜(かぼちゃ)」オブジェ

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 医療法人と美術館運営会社で構成するウィズユーグループ(秋田市中通1、TEL 018-825-5588)は1月26日から、現代美術家・草間彌生さんの作品群を市内各所で同時展示する複合展覧会「アート・ディヴァージアム草間弥生展-パンプキン・フォーエバー」を開催している。

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 同展は、「フォーエバー現代美術館」2周年を記念するもので、同館のほか秋田市内5カ所で複合開催する。メーン会場の同館では、100号サイズのキャンバスに描かれた大作やセラミックオブジェなど、草間さんの主要モチーフである「南瓜(かぼちゃ)」作品36点を展示。「アートの力を医療施設に生かしたい」(同グループ穂積恒理事長)と、有料老人ホーム内のギャラリー「ソフィー」(同将軍野、TEL 018-845-8411)に版画作品30点を展示し、高齢者優良賃貸住宅「ほのか」(同広面、TEL 018-884-7736)にも版画やコラージュ作品50点を展示する。

 そのほか、「草間作品を多くの人に見てもらいたい」(草間彌生スタジオ・スタッフ)と、幅5メートル、高さ4.3メートルの巨大南瓜オブジェをJR秋田駅前に設置。「上海ハーバーシティーに設置するため制作した」(同)もので、FRP製の本体は空洞のため中に人が入ることもできる。秋田駅前の映画館「ルミエール秋田」(同東通仲町、TEL 018-884-7450)では、草間さんのドキュメンタリー映画「草間彌生わたし大好き」の上映も予定する。

 草間彌生スタジオの川崎さんは「草間らしい展覧会になっていると思う。草間自身、作品を多くの人に気軽に楽しんでもらえることを望んでいる」とし、同館チーフキュレーターの加藤淳さんは「同展覧会のコンセプト『ディヴァージアム』とは、英語の『多様性』と『美術館』を組み合わせた造語。特に高齢者施設では関係者以外の交流が少ない。展覧会では、現代アートを通じて交流が生まれるような、地域社会のあり方としても提示できれば」と話している。

 開館時間は、美術館=11時~18時(火曜定休)、老人ホームと高齢者優良賃貸住宅=9時~16時(日曜定休)。4月13日まで。

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