秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)は6月23日、アートマネジメントができる人材の育成が目的の連続講座を仙北市角館で始める。
県内4エリアを「芸術価値創造拠点」に指定し、同大で教える教員と地元で活動する美術家、住民が連携しながらアートマネジメントができる人材の育成を目指す「AKIBI plus(アキビ・プラス)」事業の一環。
仙北市角館エリアでは、同大でビジュアルアーツを専門に教える阿部由布子助教と同市在住の彫刻家・佐藤励さんが連携し、「地域素材を生かして角館で新しいコトをつくりましょう」と銘打ち幅広い内容の連続講座を半年かけて展開する。受講者が提案する「角館の強み」を題材に、「角館の新しいおもてなし」を表現する体験型展覧会の開催も予定する。
観光地におけるアートプロジェクトの成功実績として、「京都アートホステル・クマグスク」の運営で全国的な注目を集める美術家の矢津吉隆さんも協力する。
同プロジェクト担当者は「先行事例の現地視察や実践者とのディスカッションなど、受講者に体験的な学びの機会を提供する。地域型アートプロジェクトに関する理解を体験的に深めることにつなげられれば」と話す。
開催期間は6月23日~12月15日。受講料は無料だが、県内外への視察旅費などが必要。申し込み締め切りは6月27日。問い合わせは同事務局(TEL 018-888-8478)まで。