秋田の子育てコミュニティーサイト、月間100万PV超える勢い

「読者に支えられて運営している」と話す「ワイヤーママ秋田版」編集部の皆さん

「読者に支えられて運営している」と話す「ワイヤーママ秋田版」編集部の皆さん

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 子育て中の母親向けコミュニティーサイト「ワイヤーママ秋田版」(秋田市川元開和町、TEL 018-824-6208)の月間アクセス数が100万PV(ページビュー)を超える勢いを見せている。

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 同サイトは、母親向けフリーマガジンと連動する形で運営する読者参加型サイトで、徳島県の会社が提供するシステムの「秋田版」。「秋田に住みながら『徳島版』にハマっていた」という自身も母親の「みかりん」さんが、自ら徳島まで足をのばし、2006年5月から「秋田版」の運営を始めた。

 みかりんさんは「子育て中の若いお母さんは孤独になりがちで、転勤で秋田に来たお母さんは友人づくりや地元の情報に困っているケースも少なくなかった。交流の場の必要性を感じていた」と話す。運営当初は、書き込みが少ない同サイトの掲示板に3人の編集部員が返信をするなどの苦労もあったが、最近ではユーザー相互の情報交流が活発に。「書き込み数は1日に500件以上、多い日は1,000件を超える」(同)こともあるという。

 昨年10月にリニューアルしたサイトは、11月以降月間95万PVを達成し、「春までには100万PVを超える見込み」(同)だという。代表の「まっきぃ」さんは、多くの読者の支持を受けている理由について「情報がデジタル化されても、最後は人の目が頼り。人権や著作権などに留意し、投稿される内容のすべてに目を通しているため、読者の皆さんに安心して交流いただけるスペースになっているからでは」(同)と話す。

 サイトと連動する形で毎月31,000部を発行する同名のフリーマガジンでは、男性編集者のみやちゃんが「メード服」を着用して街に出るというユニークな特集企画も。「通報されそうになった(笑)」などの場面もあったが、「着用したメード服は読者が手作りしてくれたもので、本当に読者に支えられている」(編集部あさちゃん)という。参加者各自が1品ずつ持ち寄る「ランチ会」では、「初回開催時は7品だったところ、最近は30品ほど集まり、まるでバイキング(笑)」という盛況ぶりを見せ、「サイトでの出会いをきっかけとするオフ会は、秋田のどこかで毎日のように開催されいる」(みかりんさん)とも。

 みかりんさんは「小さな編集部だが、私たちを信頼して運営を任せてくれた徳島の社長への恩義もあるので、絶対に失敗はできないという思いで取り組んでいる。今後も『りんご狩り』や『鍋っこ遠足』など、読者の皆さんと楽しめる企画を考えながら、若いお母さんたちと一緒に成長していければ」と話している。

 同サービスは、2001年から運営している本拠地の「徳島」のほか、「三重」「熊本」「宮崎」など西日本を中心に10媒体が運営中。姉妹誌の「東京版」を除き、東日本では「秋田版」が唯一の参加媒体となっている。

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