杉の香りに集中する、比内支援学校中学部の生徒
嗅覚の新たな顧客体験を提案するSCENTMATIC株式会社(代表取締役:栗栖俊治、本社:東京都、以下「セントマティック」)は、2025年2月4日(火)、香りから言葉を紡ぎ、自分だけの物語を創作する感性教育プログラム「香りの授業」を、秋田県立比内支援学校の中学部の生徒26名を対象に実施しました。
2023年ぶり2度目の開催!前回は「バラ」の香り、今回は「秋田杉」の香りを用いて
香りの授業は、既存の学校教育ではリーチできなかった嗅覚領域の可能性を拓く機会や、地域の香りを通じて故郷への愛着を深める学びとして、2021年より全国の教育機関と連携しながら開催を重ねてきました。
秋田県立比内支援学校中学部での授業は、2023年10月ぶり2度目の開催。前回は校庭に咲くバラ、今回は生徒たちがヤスリがけをした「杉のたまご」の香りを採用しました。主張の強いバラに比べて、秋田杉は控えめな淡い香り。その繊細な香りを、生徒たちは鋭い嗅覚と豊かな感性で見事に捉え、それぞれが自分だけの言葉で表現してくれました。「木々が静かに揺れる音が聞こえた」「冷たい風に吹かれながら海辺を歩いているような感覚」「花が咲き始める頃、やさしい風に撫でられて一匹のトラが目を覚ました」…など、生徒たちの豊かな創造力には驚かされるばかり。前回の授業に参加してくれた2・3年生の成長ぶりを垣間見ることもでき、とても素敵な再会の日となりました。
■「香りの授業」の開催実績 ~ 地域に紐づく香りを用いて ~
https://scentmatic.co.jp/kaorium/school
香りと言葉で脳を活性化!東大共同研究の知見に基づく独自の教育プログラム
セントマティックは2020年より、嗅覚研究のトップランナーである東京大学 大学院農学生命科学研究科 東原和成研究室と共同研究を行ってきました。現在、香りと言葉を同時にインプットする体験が、人間の脳のさまざまな領域を活性化させることが解明されつつあります。香りの授業は本研究から得られた知見を活かした独自の教育プログラムです。
■東京大学大学院 東原教授とセントマティック取締役 渡辺の対談
https://scentmatic.co.jp/news/20240209
■「香りの授業」プログラムの流れ
1.目を閉じて、香りだけに集中してみる
2.浮かんだ景色やイメージを自由に書き出してみる
3.メモの中から好きな言葉を選んで物語をつくる
4.完成したオリジナルの物語を互いに発表し合う
■「香りの授業」に参加した生徒の感想(秋田県立比内支援学校中学部)
杉の香りから浮かんだのは、自然のなかの光景。足を痛めた私を、森で出会ったキツネが人間に化け、手当てをしてくれました。後に大館市が魔王とその軍に襲撃され、キツネが捕まってしまいます。恩返しのために闘った私は危うく負けそうになり絶望するのですが、比内支援学校の仲間が助けてくれて魔王を倒ことができました!
臨場感あふれる超大作を元気に発表してくれました。
僕が書いたのは、比内支援学校のかなこ先生が茶色い卵を買ってきて、オムライスを作る話です。とっても美味しいオムライスだったので、次回はみやた先生にも食べさせたいと思いました。みんなが作った物語は自分と全然ちがって面白かったし、もっと聞きたいと思いました。絵を描く時間も楽しかったです!
やさしい気持ちが伝わってくる素敵な物語でした。
【SCENTMATIC株式会社】
セントマティックは、香りを言語化するAIシステムを用いて、あらゆるものに“情緒的な体験価値”をプラスできる共創型ビジネスデザイン集団として2019年に設立しました。セントマティックが取り組むのは「嗅覚のデジタライゼーション」。それは、香りと言葉による「香りの体験」によって人の感性を進化させ、あらゆる業界のビジネスに革新をもたらします。
代表者:代表取締役 栗栖 俊治
所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目22番7号 3階
URL:https://scentmatic.co.jp