カメラで「喜怒哀楽」を検出-秋田のソフト会社が開発-相性診断に応用も

パソコンに接続したカメラで人の表情を捉えて解析する「表情空間チャート」と「表情表出リズム」

パソコンに接続したカメラで人の表情を捉えて解析する「表情空間チャート」と「表情表出リズム」

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 ソフトウエア開発などを手掛ける「スマートデザイン」(秋田市土崎港西3、TEL 018-847-3264)が研究・開発した「人の表情を通して表現される人間の心理的内面をリズムとして表現するコア技術」が、注目を集めている。

表情表出リズムの相似性を利用した相性占い「彼女と彼の相性診断」画面

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 パソコンに接続したカメラで人の表情をとらえ、「笑い」「驚き」「怒り」「嫌悪」「恐れ」「悲しみ」に6分類した表情の変化の大きさから表情の豊かさを解析する「表情空間チャート」と、表情の時間的変化から感情や気分の変化を解析する「表情表出リズム」で構成される同技術。

 「表情を心のリズムとして把握することで、新しいコミュニケーションが創造できるのでは」(同社・高橋淳一社長)と考え、2007年から研究・開発を続けてきた。これまでに、同技術の応用アプリケーションとして、表情表出リズムの相似性を利用した相性占い「彼女と彼の相性診断」と表情のセルフトレーニング向けソフトウエア「接客道」の2製品も開発した。

 5月下旬、情報処理推進機構(東京都文京区)主催の「未踏LIVEビジネスプランコンテスト」に出展したところ、応募資格を持つ約750社の中から最終選考の7社に残ったことなどを受け、IT関連企業やアニメーションツール開発会社から販売協力やゲームへの応用で業務提携の打診も受けるなどの注目を集めている。

 高橋さんは「ゲーム市場やブライダル産業、接客業への展開を考えているが、テレビ電話やチャットなどのコミュニケーションツールや介護や医療分野など、応用範囲は広い」とし、「表情は相手に気持ちを伝える重要な役割を担うが、自分の顔に自信が持てないなどうまくコミュニケーションが取れない人も多い。このソフトウエアが、そうした皆さんの役に立つことができれば」と話す。

 現在、「多くの人が体験できるよう」(同)、ウェブサービスとしてのリリースを検討している。

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