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秋田で「アグリビジネス」創業支援セミナー 110人が6次産業化の理解深める

「アグリビジネス」がテーマのセミナーで講師を務めた、スムージー専門店「ひなたエキス」(仙北市)などを展開する須崎裕さん

「アグリビジネス」がテーマのセミナーで講師を務めた、スムージー専門店「ひなたエキス」(仙北市)などを展開する須崎裕さん

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 「アグリビジネス」をテーマにしたセミナーが11月3日、秋田市にぎわい交流館AU(秋田市中通1)で開かれ、参加した社会人や高校生ら約110人が講師の解説に熱心に耳を傾けた。

「秋田市アグリビジネス 創業支援セミナー」パネルディスカッションの様子

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 農産物の6次産業化や農商工連携事業など「アグリビジネス」の拡大やPRを目的に、秋田市産業企画課が主催して開かれた当日。講師を務めた、地場産の果物を使うスムージーやポタージュの持ち帰り専門店「ひなたエキス」(仙北市)などを展開する「hinata」(東通5)社長の須崎裕さんは、事業立ち上げ時のリサーチや価格戦略、原価管理、プロモーション手法などについて、同社事業を例に解説。ビジネスとして成立させるためには、事業のコンセプトに加えて、「抽象的になりがちな消費者のニーズを具体的に見定めることの重要性」を強調した。

 セミナー後半は、都内の会社を脱サラし、2017(平成29)年に秋田市に移住してリンゴ園「一休農園」(河辺三内)を始めた島田雄一郎さんと、2020年9月にイタリア料理店「Branzi-no Akita(ブランジーノアキタ)」(中通2)を開業した鈴木一矢さんの2人を交え、「秋田の食材の魅力」をテーマにパネルディスカッションを行った。

 事業を円滑に展開するためのポイントとして、3人は「地域社会や関係者との信頼関係を築くこと」を異口同音に挙げた。テーマを超えて、自然環境や地域コミュニティーなど当地ならではの魅力に話題が及ぶと、「地域に縛られ過ぎずに広い視野を持つこと」「会社などの組織で多くの経験をすること」「失敗から得られる価値」など、高校生の質疑に応えながら、それぞれの持論を繰り広げた。

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