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秋田・釣り具店の3代目店主、「釣りの知識ゼロ」も常連らの後押しで営業承継

「釣り具店の枠にとらわれない営業を」と話す潟上市の「中居釣具店」3代目店主・山田希望(のぞみ)さん

「釣り具店の枠にとらわれない営業を」と話す潟上市の「中居釣具店」3代目店主・山田希望(のぞみ)さん

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 潟上市の老舗釣り具店の3代目店主・山田希望(のぞみ)さんが営業を受け継いで、7カ月が経った。

老舗釣り具店3代目店主の中居希望さんがデザインしたTシャツ

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 漁師だった中居由太郎さんが1954(昭和29)年、漁業関係者向け疑似餌毛針などの手作り販売店として開業した中居釣具店(潟上市天王)。看板商品のメバル向け毛針や防錆加工を施した釣り針などを扱う。

 中居さんの長女の山田恵子さんが受け継いで営業を続けてきたが、2020年に廃業を予定していたところ、取引先などから惜しむ声が多く寄せられたことから、「ならば」と、恵子さんの次女の希望さんが営業を引き継いだ。

 営業職や接待飲食店員など多くの職業を経験してきた希望さんだが、「釣りの知識はゼロ」。1月から、恵子さんに毛針の作り方を習い、常連客や友人の協力を得たり、SNSを通じて釣りの愛好家らから助言を受けたりしながら店舗を運営する。

 「多くの釣り人に当店の商品を知ってもらうこと」を目的に7月、友人らの協力で自宅敷地内に来客向け店舗を設けた。釣り具のほか、希望さんが描いた魚のイラストをプリントしたTシャツなどのオリジナルグッズも販売する。

 「多くの皆さんの助けを得ながら、楽しく営業している。毛針の制作技術を使った、釣り針がモチーフのアクセサリーの販売なども予定する。これまでの枠にとらわれない釣り具店に挑戦したい」と意気込みを見せる。

 営業時間は11時~17時。第1・第3水曜定休。

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