歓楽街に繰り出して街をレポートする「飲み会」-秋田・川反で開催

「秋田乃瀧」のカウンター越しに同店女将との会話を楽しむ参加者

「秋田乃瀧」のカウンター越しに同店女将との会話を楽しむ参加者

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 秋田の街が好きだという市民が「ざっくばらんに」集まって開催する飲み会イベント「百杯会」が5月1日、秋田市川反(かわばた)で開催された。

 2005年ごろから不定期開催し、8回目を数える同イベントは、毎回、街や地域などをテーマにゲストスピーカーを招いて開催してきたが、今回は参加者全員が市民レポーターになり、秋田市の歓楽街・川反の飲食店の様子を店の許可を得た上で携帯電話のカメラで撮影するなどしてレポートし合おうというユニークな試み。

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 飲食や街歩きが好きだという20~50代までの女性4人、男性10人は、19時に同地区のアートスペースに集合し、日本酒で乾杯。参加者はその場で、クジ引きによって3~4人のグループに分けられ、同イベントに協力する川反・外町振興会(秋田市大町3、TEL 018-824-1010)のショットバー「レディー」「秋田乃瀧」「福寿司」「やきとり安さん」の4店舗に1人平均2,000円の予算で繰り出した。

 和風居酒屋の「秋田乃瀧」でビールと季節の山菜メニューなどをカウンターで飲食したグループの参加者は、初対面ながら「電話やメールではなく、表情を見て話し合うことの大切さ」などについて活発に話し合い、「この十数年は人や街全体に余裕がなくなっていたように思う。今の20~30代はその揺り戻しか、コミュニケーション能力が高い人もいる」との40代男性の声も聞かれた。

 約1時間の飲食を終えた各グループは集合場所のアートスペースに戻り、携帯電話のカメラで撮影した写真をプロジェクターで見せ合いながら店の雰囲気を伝え合った。焼き鳥店で飲食したグループは、同店のメニューが新鮮な鶏肉そのものにこだわっていることや人気ロックグループ「B’z」が来店したことがあることなどを報告。寿司店で飲食したグループが注文した寿司メニューの写真を公開すると、他グループ参加者からは「いいな」との声が上がるなど、終始盛り上がりを見せた。会場に駆け付けた「川反・外町振興会」会長が、明治時代に大火に見舞われた川反が現在の歓楽街として形成された経緯や、昭和の時代に繁栄した街の様子なども解説。参加者からは、毎夜、生バンドの演奏も行われていたというグランドキャバレーの思い出話も聞かれた。

 同会を主催するアートスペース経営の笹尾さんと自転車店経営の佐々木さんは「百杯会のメンバーは流動的で、約半分がリピーター」とし、「今回の企画はうまくいくかわからなかったが、参加いただいた皆さんからは明るい声や笑顔が見られたのでうれしかった。これからも続けたい」と話している。

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