クリエーターの発掘・支援がテーマのオンラインセミナーが8月23日、秋田市と東京都内を配信会場に開かれ、県内外の約40人がデザインや地域情報の発信手法などを学んだ。
クリエーターの育成や制作業務のマッチング事業などを手掛けるクリエイターズマッチ(東京都千代田区)が、日本たばこ産業(港区)と連携し、全国17カ所でデザインセミナーとデザインコンテスト展開する「Rethink Creator Project(リシンククリエータープロジェクト)」の秋田セミナー。
都内在住のクリエーター羽室吉隆さんがメーン講師を、ご当地ヒーロー「超神ネイガー」共同原作者の高橋大さんが地元講師を務め、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的に、同社と秋田駅前の複合施設の2会場をインターネットでつないで開催した。
視点を変えることで得られる情報の伝わり方などについて、オンライン映像と音声で解説を受けた受講者は、秋田県内で撮影された写真にコピーを付けるワークショップで、オンライン会議システムのチャット機能を使い積極的にアイデアを提案。2人の講師のアドバイスを受けながら、効果的なデザインや情報の発信手法などについて学んだ。
受講者がチャットで提案した秋田弁を使うコピーの意味を、高橋さんが秋田弁の発音を合わせて羽室さんに伝えたり、秋田会場に訪れた地元紙の記者が音声とチャットで受講者を取材したりするなど、オンラインセミナーならではの場面が多く見られた。
同セミナーを主催するクリエイターズマッチの樋口淳さんは「今年で3年目を数える当プロジェクト。オンライン開催は初めての試みだが、得られることの方が多い。コロナ禍にポジティブな発想につなげる機会にもなっているのでは」と振り返る。
次回は8月29日、宮崎県日向市で開催予定。