秋田県特産の比内地鶏の生産者らが4月14日、比内地鶏のさばき方を紹介する動画をユーチューブに公開した。
新型コロナウイルスの影響を受け、首都圏の外食向け需要を中心に出荷が落ち込む比内地鶏。産地の大館市の生産者団体が生産数を大幅に減らす対応に迫られたり、販売業者などが多くの余剰在庫を抱えたりするなど影響に苦しむ。
「減少した飲食店向け需要を家庭需要で補えないか」と、比内地鶏の加工・販売などを手掛ける本家比内地鶏(大館市)と、県産品の通販サイト「秋田ずらり」を運営するノリット・ジャポン(秋田市大町3)が協力し、家庭調理向けに動画を作成した。
「手羽」「モモ」「ササミ」など部位の解説を交えながら、丸ごと1羽分のさばき方を撮影した約6分の動画で紹介する。
比内地鶏の営業を担当するノリット・ジャポンの加賀谷大樹さんは「(飼育分の)生産を急に止められない一方、販売先のキャンセルにより、産地の大館では在庫が増え続ける状況にある。価格を下げるなどの努力もしている」とし、「自宅で本場の比内地鶏の料理を楽しむことを通じて、生産者を応援いただければ」と呼び掛ける。