廃線になった鉄道のレールをコースに使う人力車両のレース「第1回レールバイクレース in 茂内駅」が10月20日、旧小坂鉄道茂内駅(大館市雪沢)で行われる。
「スピードが出やすい」ため通常の運行では使わないレールバイク車両
旧小坂鉄道茂内駅に残る鉄道遺産を地域資源として生かすことなどを目的に、NPO法人「大館・小坂鉄道レールバイク」(大館市)と茂内屋布町内会が初めてタイムレースを企画した。
駅構内の片道100メートルの直線コースを使い、中学生以上2人1チームで往復時間を競う。競技に使う車両は、全長約2メートル、幅約1.2メートル、車輪直径30センチほどの足を前に蹴り出してこぐ2人乗りタイプ。
同NPO事務局の小棚木(おだなぎ)政之さんは「力まかせでスピードを出すことは簡単だが、折り返しで確実に転車するためのチームワークが勝敗の鍵。真面目にタイムを競うだけではなく、仮装するなど自由に楽しんでいただきたい。冷やかしも大歓迎(笑)」と参加を呼び掛ける。「当駅に残る貴重な鉄道遺産を生かしながら、人口減少が進む地域の活性化につなげることができれば」とも。
19日、参加予定者の練習向けにコースを開放するほか、当日はチームごとに1回の試走時間を設ける。
同日、駅舎や信号柱などの保全活動も行う。
開催時間は、保全活動=9時~11時30分。タイムレース=13時~。レースの参加費は3,000円(昼食代、保険料など含む)。申し込み締め切りは、18日12時。保全活動の参加と観覧は無料(昼食代を除く)。問い合わせは、同NPO(TEL 080-1838-4005)まで。