秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)で2月3日、まちづくりとアートの専門家2人を講師に招いた公開座談会が開かれ、来場した約40人の美術関係者ら市民は熱心に耳を傾けた。
同大学の岩井成昭教授のグループがシリーズ展開するトークイベント「アキビプラストーク」の一環。4回目を数える今回は、「着想の交換~行動と批評と仲間探し」と題し、社会活動家で秋田市議会議員の武内伸文さんと、独自の企画などで注目を集める群馬県前橋市の美術館「アーツ前橋」館長の住友文彦さんをゲストに招いた。
武内さんは秋田市内で10年にわたり取り組んできた社会活動を、住友さんは2013年から運営する「アーツ前橋」における取り組みをそれぞれ紹介。「仲間」「行動」「批評」などをキーワードに、同大学の岸健太教授を交えて開かれた座談会後半、住友さんが美術家の滞在制作活動「アーティスト・イン・レジデンス」の地域における意義や「活動を継続することの重要性」などについて持論を展開するなどし、3人は国内外の事例を挙げながら、地域とアートの関わり方などについて考察と意見交換を行った。