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秋田で「育児とアート」トーク 美術関係者2人が体験から考察

美術家のイシワタマリさん(左)とアートプロデューサーの相馬千秋さん

美術家のイシワタマリさん(左)とアートプロデューサーの相馬千秋さん

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 秋田駅前の商業ビルで10月7日、「育児とアート」をテーマにトークイベントが開かれ、市内外から来場した参加者は講師の話に熱心に耳を傾けた。

秋田市内で開かれた「育児とアート」がテーマのトークイベント会場の様子

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 秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)の岩井成昭教授のグループが、2015年から県内4エリアを拠点に展開するアート事業「AKIBI plus(アキビプラス)」の一環として、今春からシリーズ開催する同イベント。3回目となる今回は、4歳の男児の母親でアートプロデューサーの相馬千秋さんと、3歳の女児と0歳の男児の母親で美術家のイシワタマリさんの2人を講師に迎え、「子育て視点は芸術家の視点!?」と銘打ち開いた。

 育児中の市民やアート関係者ら約30人が参加して開かれた当日、相馬さんは、「子育て期間は共同体への再コミットメントの機会」であることや、「子育ては自身の子ども時代の『再演』であり、反復される時間の中に再起的に現れる自己との対話でもある。子育ては『神話的時間』と捉えることができる」との考察を披露。イシワタさんは、それまで身を置いていたアート周辺の価値観が通じない地方への転居を余儀なくされたことを機に、地域コミュニティーの一員として住民を巻き込みながら取り組んだアート活動について体験談を交えながら紹介した。

 参加者から寄せられた質問に、相馬さんが「乳幼児の体の動きは、秋田出身の世界的舞踏家・土方巽(たつみ)にも重なる」と答えるなど、会場の笑いを誘う場面も見られた。

 イベント終了後、同プロジェクトの一環として開講中の講座「秋田芸術新聞編集部員ゼミナール」の受講者が、初めての「囲み取材」を講師2人に行うなど、情報の発信のプロセスを学んだ。

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