第2回石井漠・土方巽（たつみ）記念国際ダンスフェスティバル「踊る。秋田2017」が10月7日から、「秋田県児童会館」（秋田市山王中島町）など県内4会場で開かれる。

「踊る。秋田2017」ポスター

　モダンダンスの先覚者で紫綬褒章の第1号受章者としても知られる石井漠と、日本独自の表現スタイル「BUTOH（舞踏）」を世界に広めた土方巽（たつみ）の2人の出身地である秋田を「舞踊・舞踏の聖地にしよう」と、市民有志が実行委員会を立ち上げて昨年初めて開いた同イベント。

　今年は、4月から出演希望者を公募し、応募のあった国内外16カ国219作品の中から映像審査で出演者を選んだ。台湾や韓国、カナダ、コスタリカの5カ国のダンサーやダンス団体15組などが10月26日～28日、同会館で開催予定のステージに「ファイナリスト」として出演する。専門家の審査や来場者の投票で「第1回土方巽記念賞」などを選ぶ。

　7日、舞台表現の歴史や鑑賞の仕方などがテーマの講座「PA（パフォーミングアーツ）大學校」を秋田市文化会館（山王7）で開くほか、25日には、ユニークなダンス表現で注目を集める女性ダンサー「太めパフォーマンス」など3組が出演する特別公演と交流会を「新政酒造 旧感恩講西籾蔵」（大町6）で開く。11月19日には三種町でも公演する。

　同事務局の金子美和さんは「入場者の投票で決める作品賞を設けるなど、今年は新たな趣向を盛り込んで準備を進めている。学生無料のイベントも用意しているので、若い皆さんに世界のダンスの今を体験いただければ」と来場を呼び掛ける。

　開催日時や入場料は公演や講座ごとに異なる。詳細はホームページで確認できる。