秋田市立中央図書館・明徳館(秋田市千秋明徳町)で10月31日、家庭内の古本を持ち寄って販売する「一箱古本市」が開かれ、訪れた読書ファンと出店者らが交流を楽しんだ。
まちなかやギャラリーなどを会場にみかん箱サイズの箱で古本を販売するフリーマーケット形式の「一箱古本市」。秋田市内では読書ファンや雑貨店主らが呼び掛け人となって、5年ほど前から開かれている。
今年は図書館内の通路を会場に開催。出店した15組の市民は持ち寄った古本を並べ、来場者との会話を楽しみながら古本を販売した。
「30冊ほど出品したところ、半数以上が売れた。来場者や出店者との交流も楽しい」と出店した秋田市在住の冨樫由美子さん。「私が10年ほど前に出版したエッセー本も手に取ってもらえたこともうれしい」と話す。
イベントを主催した図書館の後援団体「明徳館こんわ会」の菅原展子さんは「地域の中に図書館があるのではなく、図書館の中に地域があるという発想で開いた。これからもさまざまな団体と連携しながら図書館を活用したイベントを開くことができれば」とイベントを振り返った。