高校生向け駄菓子店「あきこうまえ茶屋」(秋田市保戸野金砂町)に4月23日、アルミ缶の回収ポストが設置された。
「缶ジュースなどのプルタブを集めて車イスに交換する事業があることを知っている人は多いが、ほとんどの人がどこに持って行ったらいいかわからない」と、店頭にプルタブ回収用スペースを設けようと知人に相談した同店の土井卓さん。知人との話し合いの過程で、アルミ缶を換金することができるポストの存在も知った。
その後、店頭にブルタブ置き場のほか、リサイクル事業を手掛けるグリーンシステム(本社=山形県酒田市)の協力で、アルミ缶10個を入れると5円が払い戻される仕組みのポストやペットボトルの回収ポストを設置した。
秋田工業高校に隣接する同店。当初は、「高校生の小遣い稼ぎにもなる」(同)と考えたが、近隣住民にも思いのほか好評。設置5日で、アルミ缶など数キロ、プルタブは1,000個以上を回収した。
土井さんは「プルタブは、近所の皆さんがコツコツ集められたものだと思う。その気持ちがうれしいが、アルミ缶は換金もできるので、持ってきてくれた人もうれしいと思う。みんながうれしい仕組みで、ポイ捨てが少しでもなくなれば」と話す。