秋田市千秋公園の観桜会場で販売している「招福与次郎そばいなり」が連日完売の人気商品になっている。
同商品は、しっかりした歯応えのある太めのそばを薄く味付けし、刻んだネギと一味トウガラシを薬味に加えたものを油揚げに包んだ「逆きつねそば」。
秋田県中小企業団体中央会(秋田市旭北錦町、TEL 018-863-8701)が県産食材を使った新料理として3月に開発。4月17日から「千秋公園桜まつり」会場で試験販売したところ、1日平均約1,000個、同19日は1日で1,800個を販売する好評ぶり。
秋田市の歴史や文化を盛り込み、県産食材を使った新料理として、「秋田市通町に住む招福狐(きつね)が、佐竹藩に仕えて飛脚をするキツネの与次郎の健康を気づかい、好物の油揚げでそばを包んだ『そばいなり』を差し入れた」という料理の背景物語も考案した。
同会工業支援課・畠山課長は「秋田市内の飲食店のメニューに加えることも検討しているが、簡単でおいしい秋田の新料理として家庭でも作ってもらえればうれしい」と話す。
1個80円。今月28日まで、千秋公園売店前で販売する。