画家・金谷真さんと家具職人・杉山孝史さんの合同作品展「絵と木の仕事・二人展」が、アトリオン(秋田市中通2)で開催されている。
1977年~80年代に若者を中心に人気だった雑誌「POPEY(ポパイ)」創刊当初から専属イラストレーターとして活動した金谷さんは、1976年に「パンクロック」のネーミングのきっかけとなった「New York Punk Magazine」主催のグラフィティコンテストでチャンピオンになるなど、全国的な活動で知られる能代市在住のアーティスト。
今回のテーマは「植物」。創作活動のために訪れたハワイで目にした熱帯植物を中心に描いた油彩絵50点を、杉山さんがナラ材で製作した額縁を使って展示する。
神奈川県厚木市出身で三種町在住の家具職人・杉山さんは約20年前、趣味で始めた木工家具の製作に専念したいと、それまで勤めていた機械部品メーカーを退職し、職人の道へ。妻が能代市出身との縁から1990年、オーダーメード家具などを手掛ける「家具工房・杢(もく)」(秋田県三種町、TEL 0185-83-2684)を開業。展示会では、いすやテーブルなど「拭漆(ふきうるし)」で仕上げた高品位な創作家具など24点を展示・販売する。価格帯は、木製小箱(3,500円)~ダイニングセット(690,000円)。
金谷さんは「杉山さんとはもともと知り合いだが、どちらからということなく二人展の開催を決めた」とし、「私の今回のテーマは『植物』だが、杉山さんの家具も『木』という植物製。絵画と家具の2つのジャンルを組み合わせ、生活空間的な部屋に見立てた展示会場のレイアウトした」と話す。杉山さんは「個々の生活実用品としての家具や絵画作品はもとより、会場全体の雰囲気を味わってもらえればうれしい」とも。
開場時間は9時~18時。入場無料。今月18日まで。