きりたんぽの製造販売を手掛ける斎藤昭一商店(秋田市楢山城南新町、TEL 018-835-3673)は10月上旬、電子レンジで調理する「きりたんぽ鍋」を発売した。
同商品は、きりたんぽハーフサイズ2本(約30グラム)のほか、だまこ餅2個、鶏肉やネギなどのレトルト具材と比内地鶏スープを専用容器にセットした「即席」きりたんぽ鍋。内容物と水300ミリリットルを容器に入れて、電子レンジで5分間加熱調理する。
「即席のきりたんぽは簡単に調理できる分、味が落ちる」(同社担当者)と、同社ではこれまで発売を見送ってきたが、「秋田に住む母親が県外で一人暮らしをする息子にきりたんぽを送りたいという要望が寄せられた」ことなど、「きりたんぽ鍋に対するニーズの変化もあった」(同)ことから、「ならば、おいしいものを」(同)と試作を重ね、新米が流通するタイミングで販売を始めた。
きりたんぽ鍋に欠かせない食材のセリは、「レトルト加工するとセリの苦味が他の食材に移ってしまう」(同)ため使わなかったが、「セリを後入れしてもらえれば、より本格的なきりたんぽ鍋として楽しんでもらえる」とも。
同商品は、直営の「さいとうトピコ店」(中通7)と「御所野店」(御所野地蔵田2)で販売する。682円。