鉄道模型ファンの柴田嘉博さんが製作した紙と木が素材の蒸気機関車模型展が5月3日~5日、秋田県ゆとり生活創造センター「遊学舎」(秋田市上北手新巻、TEL 018-829-5805)で開催される。
紙と木を中心に折れた傘の骨やつまようじなどを素材に製作する模型は20分の1スケールで、重さは約8キログラム。機関車の動力部分は、厚紙を張り合わせるなどして製作し、台枠を組んで作る車体には、角材を丸く削って中厚紙でくるんで作った「ボイラー」を搭載。細部はカッターとはさみで細工し、仕上げの着色には墨汁と絵の具を使うが、鉄の光沢や重量感を出すために何度も重ね塗りするほか、鉄さびを入れるなど風合いを出すための独自の工夫も施し、実物さながらの姿に仕上げる。1台の製作に2~3カ月かかるという。
今年で75歳を迎えるという柴田さんは、国鉄技工士だった父親の影響で、幼いころから機関車に興味を持ち、20歳ごろからは本業の大工仕事の合間に模型を製作してきた。10数年前に体調を崩し大工の仕事ができなくなってから、「頑丈で実際に動く機関車を作りたい、お金をかけないで本物らしさを追求したい」と本格的な製作作業を始め、これまでに国産の代表的な蒸気機関車100両以上を製作した。
同展では、国産初の蒸気機関車から最終型となる「形式E70」まで、明治から昭和にかけて実際に運行された旅客用SLや貨物列車などの機関車模型50両を展示するほか、音が鳴り、赤ランプも点灯する踏切警報機付き線路の模型も。長女の和子さんは「父がこれまで作ってきた、本物そっくりの蒸気機関車をたくさんの人に見てもらいたい」と話している。
開催時間は10時~17時。入場無料。
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