仙北市在住の桜田祐美さんらが5月3日・4日、廃校舎を会場にしたクラフトマーケット「たざわこクラフト市」を開く。
桜田さんは布小物などを制作。40年ほど前に廃校した旧田沢湖町立生保内小学校潟分校の木造の校舎が「思い出の潟分校」(仙北市)として現在も残されていることから、「手作り雑貨などの魅力を伝える場として活用できないか」と、昨年5月、「たざわこクラフト市」と題した手作り雑貨類の展示販売イベントを初めて企画した。「丁寧に作ること、大切に使うこと」をテーマに、陶芸や木工、手芸など、秋田市内からの作家も含む約30人が出展し、2日間で約850人が来場するなど好評だったことを受けて今年も開催を決めた。
今年は、県内のほか、北海道・青森・岩手・山形のクラフト作家ら約40組が出展予定。陶器や漆器、布製小物、ガラス製アクセサリーなど雑貨類のほか、農家民宿の和菓子やご当地メニューなどの飲食ブースも設ける。
4月8日、秋田市内でポスターの配布などPR活動を行った桜田さん。「地域の皆さんが守ってきた古い校舎と手作り作品には相通じる豊かさがある。地元で春紅葉と呼ばれる木の葉が芽吹き、山桜も見頃の季節のイベント。景色を楽しみがてら足を運んでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催日時は、5月3日・4日、10時~16時。入場料は、校舎の維持管理費として200円(中学生以下無料)。